第25話 「永見夏汀をしのぶ」

永見夏汀は、明治23年8月、永見徳太郎と松本むらの3男として、長崎に生まれます。家業を継ぎ、倉庫業に励む傍ら、市会議員、会議所議員、十八銀行監査役などを勤め、ブラジル名誉領事にもなりました。夏汀は、油絵、写真、歌、郷土史の研究などもたしなむ文化人。中央から長崎を訪れる著名な文化人のほとんどを自宅に泊めてお世話をしていました。中央文化人を歓待することで、彼らが長崎を紹介する結果となりましたので、夏汀は長崎の観光面に大きく貢献しています。この回は、夏汀の職業人の顔と文化人の顔の両方をお届けします。

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