諫早島原編 第1話 「かためぶね」

島原城下に住む若い医師・李庵はある時、若い娘の足の怪我を手当します。寛政4年、雲仙の普賢岳が大噴火し、続いて眉山の大破裂がおこりました。このときに起こった大地震にも、李庵や近所の人々は助かりました。彼らを守ったのは、一匹の大蛇でした。この大蛇は、以前、李庵が足の怪我を手当した娘だったのです。自分の身を挺して恩人の命を守った大蛇のお話です。
※島原市湊中組/藤田 実さんのお話をもとに、吉松祐一さんが編集したお話です。